このブログは、『暮らしを少しでも進歩させるネタ』をいろんな角度から探しては紹介しよう、というコンセプトで運営しています。
今回は資産運用に関するネタです。
ずばりFXです!
10年以上前になりますが、リーマンショックで私のFXが瀕死状態になったんですよ。苦い苦い思い出です。
『損切り』ができなかったため、リーマンショックのジェットコースターのような急降下にやられちゃった人です。心が弱い。。。
FXを始めて、最初の2ヶ月ぐらいで資産が20万円ぐらい増えて、「これ、めっちゃええやん」て調子に乗った罰ですね。
リーマンショックで、130万円の資金が40万円ぐらいまでになっちゃいました。。。
それからは、FXトレードは徐々にフェードアウトして、長期運用というか「無いモノ」として封印したんです。
なんですけど
2024年、円安傾向のニュースを、毎日のようにみるようになって、FX口座の状況として資産は150万円を超えました!
今のタイミングですべて利益確定してFXを終わろうかと考えてます。(2024年4月中旬時点)
で、先日、少しだけ持ってるポジションを決済して利益確定させたんです。
この記事では、先日行った決済の内容を具体例として、『どんな内容の運用でどれくらいの利益になったか』の収益をレビューします。
FXでもらえる利益のイメージ(具体例を使って解説)
あなたが、もし、これからFXを始めようと思っているのであれば、「あぁ、そんな感じなんや」とちょっとでも参考になったらいいなと思って、綴ります。
- FXやってみようかなと思ってる
- FXがどんなものか軽く知っておきたい
FX(外国為替証拠金取引)とは
FXって何よ、っていう話ですが、これは別の記事で解説してますんで、こちらから併せて読んでいただければと思います。
このブログは、『暮らしを少しでも進歩させるネタ』をいろんな角度から探しては紹介しよう、というコンセプトで運営しています。今回は資産運用に関するネタです。もちろん、暮らしを一歩進歩させる可能性のあるネタではなのですが、間違った運用にな[…]
厳密性を欠いて簡単にいうと、少ない資金で多額の外貨トレードができる、みたいなイメージかと。
日本の金利が低いから海外通貨で預金したいんだけど、それなりに資金が要るよね。でも、FXを使えばそれをもっと少ない資金で運用できるよね、みたいな。
150万円必要なところを10万円でできちゃうんです。これ、「小さな力で大きなモノを動かせる」テコの原理の言葉を借りて、『レバレッジ15倍の運用をしている』ことになります。
まぁ、レバレッジ15倍って、少ない資金で利益を出すことができますが、ハイリスクなんでオススメしません。1ドル150円で1万ドルを買ったとして、1ドル155円になった時に売ったら5万円利益をゲットできますが、逆に1ドル145円になったら5万円の資金がなくなっちゃうんで。
10万円の軍資金の半分がなくなっちゃうんですよ。怖いでしょ。
私のFX口座のステータス
私のFX実践歴
この記事の冒頭で既に言っちゃってますが、2007年に資産130万円でFX取引をスタートして、割とすぐに資産が150万円ほどに。
そうなると、調子に乗ってしまうわけです。「私、天才かも」って。←大バカ者です
で、運命の2008年のリーマンショックで、大撃沈。資産は40万円ほどに激減。。。ちゃんとしかるべき方策を取っておけば、こんなことにはならなかった。。。
で、もうFXはやめなはれ、ということで、ほぼほぼFXトレードをしなくなり、2016年以降は完全放置状態に。結果的には、リーマンショック後、FXトレードを徐々にフェードアウトしながら買ったポジションに救われた感じです。
2024年4月現在、その後の円安傾向のおかげで資産は150万円を超えるまでにあがりました。
このタイミングで、FXの保有ポジションをすべて決済しよかと考え始めたわけです。
ひとまず、軽く少しだけ決済してみたので、その具体的なデータを使ってFXの収益がどんなものかを説明させてもらいます。
決済前の保有ポジション
2024年3月末時点で、私が保有していたFXのポジションは、 11,000 豪ドルと12,000ポンドです。その内訳は上図です。
[ 保有ポジション ]
- 11,000豪ドルを買っている状態(1,000豪ドル単位で買っている)
- 12,000ポンドを買っている状態(1,000ポンド単位で買っている)
どのポジションもリーマンショック後に買ったポジションなので、ほぼほぼ為替差益がプラス(黒字)な結果になっています。逆に、マイナスが1つあるのがいただけない。大バカ者です。
2024年米ドル/円が 154円を超えて円安に、、、なんてニュースで流れてますが、豪ドル/円やポンド/円も、同様に円安傾向なんです。
2024年3月末に決済したFX収益レポート
今回決済して得られた為替差益
今回、 買って保有している11,000豪ドルのうちの1,000豪ドルを、12,000ポンドのうちの2,000ポンドを決済、つまり売りました。
これによって、10,000豪ドルと10,000ポンドを買っている状態になりました。(豪ドル/円、ポンド/円、共に 10,000のポジション保有状態)
で、まずは豪ドル/円の方から解説します。
1,000豪ドルを売った結果です。
[ ①豪ドルの決済内容 ]
- 1豪ドル 98.288円の時に買った
- 1豪ドル 98.684円の時に売った
- 売った豪ドルは1,000豪ドル
- 為替差益は(98.684-98.288)x1,000=396円
まぁ、ほぼゼロですね。ずっとマイナスだったものがようやくプラスに転じたポジションを決済した感じです。
次に、ポンド/円です。こちらは2,000ポンドを売りました。まずはそのうちの1,000ポンドから。
[ ②ポンドの決済内容 ]
- 1ポンド 174.610円の時に買った
- 1ポンド 190.890円の時に売った
- 売ったポンドは1,000ポンド
- 為替差益は(190.890-174.610) x 1,000 で16,280円
もうひとつの1,000ポンドの結果はこちら。
[ ③ポンドの決済内容 ]
- 1ポンド 178.460円の時に買った
- 1ポンド 190.879円の時に売った
- 売ったポンドは1,000ポンド
- 為替差益は (190.879-178.460) x 1,000 で12,419円
1ポンドの値が10円以上、円安側に動くことで、1,000ポンド取引していれば 1万円以上の為替差益をゲットできるわけです。なので、単純計算で、10,000ポンド取引していれば、10万円以上の為替差益をもらえるんですよね。
ちなみに、10,000ポンドの取引をするためには、2024年4月現時点なら1ポンド190円なので、普通に考えたら約190万円の資金を用意しないといけないと思うでしょ。
それが、FXであれば『最大25倍のレバレッジ』を利用することで、190万円÷25 = 76,000円の資金で10,000ポンドの取引ができちゃうんですよ。その状態から、ポンド/円が10円円安方向に動けば10万円の利益が生まれるんです。
76,000円の資金で10万円の利益をゲットするという、資金が倍増するという、『レバレッジ効果』の恐ろしさですよね。まぁ、25倍レバレッジは超ギャンブルな状態なのでオススメはしません。逆に円高方向に振れたら、すぐに資金がゼロに近づいて、強制的にマイナスで決済されて『アウト―』です。タイキック、じゃなかった、ロスカットっていいます。
もう一つ、このデータからこんなことが見て取れます。
今回決済した2,000ポンドって、1,000ポンドずつ同じ日ですが2回に分けて買ってます。同じ日なのに、買ったときのレートが、一方が 1ポンド 174.610円であるのに対して、他方は1ポンド178.460円なんですよ。
時間的には12時間以上経ってはいますが、実に4円近く為替レートが動いてるんですよね。
そうです。これが、まさにリーマンショック時のポンドの動きです。恐ろしいです。きっちりと損切りの方針を決めておかないと、底なしの勢いで資産が減っていくこともあるという恐ろしさですよね。
今回決済して得られたスワップ金利
じゃあ次に、為替差益以外にもらえるスワップ金利についてレビューします。
スワップ金利は、豪ドル/円ではオーストラリアと日本の金利差、ポンド/円ではイギリスと日本の金利差に基づいて得られる利益です。
日本の方が金利が低ければ、豪ドル/円、ポンド/円を買って保有しているだけで、毎日チャリンチャリンとスワップ金利をいただけます。これがFXの旨味のひとつでもあります。
今回決済したポジションについてみてみましょう。
まずは決済した 1,000豪ドルから。
[ ①豪ドルの決済内容 ]
- 保有期間は約11年
- 決済した豪ドルは1,000豪ドル
- 1,000豪ドルでのスワップ金利は1日14円(2024年4月時点)
- 得られたスワップ金利は累計で16,256円
1,000ドルを買ったのが2013年5月で、それを売ったのが2024年3月。その期間で16,256円のスワップ金利をいただきました。そう、たとえ為替差益がたったの396円だったとしても、スワップ金利で16,256円もらえてるんです。
1,000豪ドルは2024年4月時点で約99,000円なので、それで16,256円の利益が出たということは、16,256÷99,000=16.4% 資産が増えたということになります。11年の期間ではありますが。
ポンド/円の方はというと。
[ ②③ポンドの決済内容 ]
- 保有期間は約16年
- 決済したポンドは2,000ポンド
- 1,000ポンドでのスワップ金利は1日29円(2024年4月時点)
- 得られたスワップ金利は累計で87,178円
1,000ポンドを買ったのが2008年10月で、それを売ったのが2024年3月。その期間で43,589円のスワップ金利をゲットです。今回は同時期に買った他の1,000ポンドも決済したので、43,589円 x 2 = 87,178円もスワップ金利をいただいたことになります。
1,000ポンドは2024年4月時点で約192,000円なので、それで43,589円の利益が出たということは、43,589÷192,000=22.7% 資産が増えたということになります。
実際は、売ったタイミングでの為替差益が加わるので、ここからの更なる増減はありますが、スワップ金利は確実にいただける利益なのでとても重要です。
2008年当時、ポンド/円は他の通貨よりもスワップ金利が高かった理由でポンドを買ってたわけですが、2024年4月時点でもトップクラスのスワップ金利の高さですね。
スワップ金利が他通貨よりも高くても、為替レートの値動きが激しいと為替差損でマイナスになりやすい、とかがあったりと取引の難しさはあるんですけどね。まぁ、そこがFXの醍醐味のひとつだとは思います。
保有ポジションで利益になっているスワップ金利
今回、ごく一部を決済して、豪ドル/円 10,000、ポンド/円 10,000 のポジションを保有している状態になりました。
で、この保有しているポジションで、今現在1日にいくらのスワップ金利をもらえているのでしょうか。次はそのあたりを具体的なデータを使ってレビューします。
2024年3月27日にポジションを一部決済したので、期間を一日に指定して収益を検索してみました。
[ 取引内容照会結果 ]
- 検索期間:1日
- 取引損益:29,095円(為替差益による)
- スワップ損益:421円(スワップ金利による)
為替差益は1,000豪ドルと2,000ポンドを決済したときに得られた29,095円(豪ドル396円、ポンド16,280円+12,419円)で、スワップ金利は保有している10,000豪ドルと10,000ポンドによる421円というレポートです。
このスワップ金利は、プライスボードでも確認できます。『買swap』列に記載されているのが、10,000万通貨を買っている状態で得られる1日のスワップ金利です。
上の図は、2024年4月17日時点のプライスボードなのですが、豪ドル/円の買swapは140円、ポンド/円の買swapは292円ってなってます。
つまり、10,000豪ドルと10,000ポンドを買っている状態だと、1日あたり140円+292円=432円の利益になるってことです。
そうなんです。近々、持っている豪ドル、ポンド、すべてを決済しよかと思ってるのですが、毎日400円ぐらいのスワップ金利がもらえてることを考えたら、決済せずにそのまま持ってたい気持ちになっちゃうんですよね。
まとめ
2024年3月末に、FXの保有ポジションを一部決済した内容を具体例として、どれくらいの利益を生むものなのかを解説しました。
ポイントはコレです。
[ 今回のポイント ]
- 1,000通貨の取引で、買った時よりも10円高い為替レートで売ると10,000円の利益になる
- 買った時と売った時で為替レートが同じでもスワップ金利がもらえる
- 1,000豪ドルを約11年保有するだけで約16,000円もらえた(16.4%資産増)
- 1,000ポンドを約16年保有するだけで約43,000円もらえた(22.7%資産増)
今回決済した 1,000豪ドルを例にとると、買った時が 1豪ドル 98.288円で、売った時が 1豪ドル 98.684円なので、為替レートはほぼ同じ。
なので、為替差益としてはたったの396円、ほぼ利益なしの結果なんです。
しかしながら、この1,000豪ドルを約11年買った状態で保有していただけで、16,256円ものスワップ金利をいただけた結果ですね。これが10,000豪ドル買っていれば、スワップ金利で162,560円もらえたことになるんです。当たりまえですけど。
スワップ金利のうれしいところは、確実に利益としてもらえるところです。
対象国の金利政策に変更があった場合は、スワップ金利も連動して変わってしまうので、そこは注意が必要ですけど。知らん間に、スワップ金利がマイナス設定になったら、毎日チャリンチャリンと資産が減ることになるので。
FXの収益を生む2つの柱のうちの1つがスワップ金利。そして、もう一つがメインの収益となる為替差益。
今回決済した2,000ポンドを例にとると、そのうちの1,000ポンドを買った時が 1ポンド174.610円で、売った時が 1ポンド190.890円。ポンド/円が 約16円あがったので、為替差益として約16,000円のプラス。
もう一方の1,000ポンドが、1ポンド 178.460円のときに買って、1ポンド190.879円のときに売ったので、約12円あがりましたよね。なので、為替差益として約12,000円のプラスになりました。
これに、1,000ポンドあたり約43,000円のスワップ金利がもらえてるんですよ。為替差益よりもスワップ金利の方が多いのは、10年という長期間保有しつづけたことによるものです。
短期間で上手に稼ぐ人は、何かの発生事象前後の為替レートが大きく動くところでの為替差益を狙ってます。
不器用で、調子に乗った私は、リーマンショックの為替差損でやられてしまいましたが。。。
長期にFXポジションを持っておくことで、こんな感じの利益を生むこともできるということで、一例として紹介させていただきました。
あとは、残るポジションをいつ決済しよか。考えどころです。